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「わたしは、ダニエル・ブレイク」

★★★★☆


わたしは、ダニエル・ブレイク

 

I, Daniel Blake

これも録画の中に入って来たもの。というか、日テレ深夜の映画天国で放映されたものだ。 どういう作品か少し眺めても面白くも何ともない。そのまま削除しても良かったのに、なんか変だなと思わせる展開。この艇が取り組もうとしたことは何だったのか。

頭に戻して再度、最初から見直すことに。

英語だから、アメリカだろうと思っていたらイギリス。EUを抜け出した英国だ。

古い先進国でお手本にすることの多い社会システムも持っている。

しかし、この映画は、

そのイギリスの許し難い一つの現実だろうと思わせる側面を見せてくれる。

その現実は、日本の現実とも非常に似ていることにまた驚くのだ。

草臥れた先進国のイギリスで起きた気の毒な事件。

貧しく、教育もなく、しかし、普通の市民としての日常にあったものが、病気をきっかけに社会ステムからはじき出されていく。身勝手なデジタル化はデジタルデバイドが生み出す多くの老人や貧民を前提にしていない。

恐ろしいほど、欠陥だらけの無慈悲なマニュアル社会は、心の通わない集団を作り上げて、名目的には、統計的には機能していても、1人1人に血の通うものではなかった。

こういう映画作れるだけ、イギリスは健全ともいえる。

日本は世界1の高齢化社会。

今、デジタル庁などを創設して行政の効率改善に取り組もうとしている。

効率化の犠牲になるのが、貧しい人、教育を受けていない人、高齢者。

デジタル化の知恵もなかった役人は、デジタル化からこぼれる人を救死絵もないだろう。

この1,2年で、日本に多くの「ダニエル・ブレイク」が生まれてしまうだろう。


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