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.☆☆☆, 『デビルズ・ノット』|DEVIL'S KNOT,


『デビルズ・ノット』|DEVIL'S KNOT, 


http://www.sankeibiz.jp/express/news/141114/exf14111414500009-n1.htm

集団ヒステリーが冤罪を作り上げてしまう 映画「デビルズ・ノット」 アトム・エゴヤン監督に聞く 

2014.11.14 14:50

映画「デビルズ・ノット」(アトム・エゴヤン監督)。11月14日公開(アニープラネット提供)。(C)2013_DEVILS_KNOT_LLC.ALL_RIGHTS_RESERVED.

 1993年、米アーカンソー州ウェスト・メンフィスで、児童たちを狙った猟奇殺人事件が発生し、小さな田舎町の住民たちはパニックに陥った。ほどなく地元警察は16~18歳の少年3人を犯人と断定し、逮捕するが、私立探偵のロン・ラックス(コリン・ファース)は事件の結末が腑(ふ)に落ちない。

 「史上最悪の冤罪(えんざい)事件」とも言われる未解決の「ウェスト・メンフィス3事件」を題材に、エジプト出身のアトム・エゴヤン監督(54)が新作「デビルズ・ノット」を手がけ、関係者の視点をベースに事件の全体像を再構築した。

 SANKEI EXPRESSのメールインタビューでエゴヤン監督は、事件後、20年もたってから映画化を試みた理由について、「真相究明へとつなげるため、まだ誰も探っていなかった可能性や方向性がどれほど残されているのかを提示したかった」と説明した。

http://www.sankeibiz.jp/express/news/141114/exf14111414500009-n2.htm

本作では集団ヒステリーが架空の事実を作り上げてしまう恐ろしさも訴えた。エゴヤン監督は「集団ヒステリーに対する聖域が裁判所であるべきなのに、機能していません。同じ判事がずっと公判を担当してきました。すべてのことが、まるでフランツ・カフカの小説のように不条理なものでした」と、冤罪を生んだ問題の根幹を指摘した。

 野放しになっている真犯人も、どこかで本作を見ているかもしれないが、エゴヤン監督は「犯人は感情が欠如した人物だから、映画が何らかの影響を与えられるかどうか分かりません」と語った。11月14日から全国順次公開。(高橋天地(たかくに)/SANKEI EXPRESS)



http://devilsknot.jp/

Story

1993年初夏、アメリカ、アーカンソー州ウエスト・メンフィスで児童の猟奇殺人が発生。鬱蒼と緑が生い茂る‘ロビン・フッドの森’の奥深く、“悪魔の巣窟”と呼ばれる沼の底から全裸姿で発見された少年たちは、手足を靴紐で縛られ、体には人間の所業とは思えない暴行の痕があった。戦慄した地元住人らはパニックに陥り、全米のメディアは小さな田舎町に押し寄せた。

犯行当日の夜、現場近くのレストランに現れた血まみれの黒人男性、児童らの顔見知りだったアイスクリーム売りの若者(デイン・デハーン)など、捜査線上に浮かび上がった不審人物は決め手を欠き、報道が過熱するなか警察は、16~18歳の若者3人を犯人と断定、逮捕した。

警察はあまりにも猟奇的な殺人の手口ゆえに、悪魔を崇拝する異端者が儀式の生贄にしたとし、それに当てはまる人物としていつも黒い服装をしてヘヴィメタルを愛聴し、オカルトへの興味を隠さない町の問題児ダミアンとその仲間たちの犯行だと見立てたのだ。悪魔崇拝が動機の未成年者の犯行説に激震が広がる中、事件の成り行きに不自然さを覚えた私立探偵のロン・ラックス(コリン・ファース)は独自で調査を開始する。

一方、被害者の母親のひとり、パム(リース・ウィザースプーン)は当初はダミアンら3人が真犯人と信じて疑わなかったが、裁判を通して浮上したさまざまな矛盾に動揺し、人知れず苦悩を深めていた。警察も司法も信じられなくなったパムは、事件を調べるラックスに、意外な人物の事件への関与をほのめかす衝撃的な告白をする・・。


  • 冤罪事件は、ストーカー事件と並んで重要な社会悪の一つだが、原因構造の解明は更に研究されなければいけないだろう。人間の内面の問題が表出した問題という点では類似している。
  • 既に封切りされているようだ。(11月14日~)
  • 見て楽しい映画ではないが、見るべき映画だ。

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